相続担当スタッフブログ

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2015.01.26更新

  新しい年を迎え、今年もいろいろ相続に関わることについて紹介していきます。
 みなさまに、すこしでもお役に立てたら幸いです。

 相続対策というと、いかに相続税を少なくするかということでした。そのため「資産の相続税評価額を圧縮する」「マイナス資産として債務を増やす」「法定相続人を増やして基礎控除額を増やす」が中心でした。私も以前建設会社と一緒に相続対策としてアパート建設を勧めていました。当時の私は、相続対策は相続税が減少すれば効果があるものと思っていました。そんなときアパートを建てた方の確定申告をしていて言われました。「なかなか入居者が入らず借入金を返すのが大変だ」と・・・・。確かに確定申告の不動産所得は大赤字で個人の財産を取り崩して返済していました。私が相続対策でアパート建築を勧めた方ではなかったですが、そこの建設会社が建設させたアパートです。なぜその土地がアパート建設に向いているかどうかもっと検討しなかったのか、建設会社に不信感を持ちました。
 確かに、アパートを建てることによって土地の相続評価額を下げることが出来ます。また借入金をすることでマイナス資産が増えます。相続税は減少するでしょう。でも家賃収入が計画通り入らず自分の持っている財産で借入金を返済することは、結局自分の貴重な財産を実質的に減少させています。これでは相続税の節税対策になっても、正しい相続対策とは言えません。ましてや、アパートを建てたことによって、その土地を売却したくてもなかなかできません。相続税の納税資金がないとき困ってしまいます。

 正しい相続対策とは、ご先祖様から預かった貴重な財産と自分が苦労して手に入れた財産をいかにスムーズに次世代に継承するかだと思います。またすべての財産を承継することは大変難しい時代です。残す財産として、収益を生む財産と利用価値のない財産をしっかり見極める必要があります。

相続対策は、相続税を減少させることだけでなく、財産をいかに残すかをもっと考えましょう。

松井 稔幸

投稿者: 税理士法人あけぼの

2015.01.05更新

  あけましておめでとうございます。何とかブログを月1回書くことを続けています。少しでも相続の問題点等を、読者の方々に理解していただければ幸いと思っています。

 毎年、何件かの相続税の申告をしますが、その中の数件が相続争いになっています。

なぜ相続争いが起きるのか!!
 戦前は、家督相続制度があり、長男が家督を継ぐことになっていました。財産の全てを引き継ぐ代わりに親と同居して、親の老後の面倒を看てきました。
 しかし、戦後は法の下の平等を定め、相続も子の法定相続分は全員均等です。両親の介護や家業の手伝い、親孝行など子供の義務を全く果たさなかった子供でも、親の死後、相続する権利は平等と、自分の権利を主張して均等の相続分を請求してきます。
 核家族化でおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に生活をする機会がなくなり、またご先祖様の供養もしなくなった現在、義務を果たさず権利ばかり主張する世の中になってきました。相続を財産がもらえるものとしか考えていません。

 相続は、ご先祖様からの財産の継承で、一時的な預かりと考えるべきです。 従って大切に守っていき次世代の子へ渡さなければなりません。 

 親は相続を、次の世代が考えるものとして放置してはいけません。相続争いが起きないよう、生きてる間に出来ることをしておきます。
 その一つとして遺言書があります。自分の老後の面倒を看てくれる子に、財産を残すよう遺言書を書きます。そして面倒を看ない子たちに、遺留分を放棄するよう言い含めます。できれば、家庭裁判所に行って遺留分の放棄の手続きを法的に進めます。
 遺言書と遺留分の放棄の許可書(家裁が発行)があれば、相続争いは起こりません。

 相続争いが起こってしまいますと、その争いはその後子供の代以降もずっと続いてしまい、その家系はそこで壊れてしまいます。

家が壊れてしまうと、
やがて日本が壊れてしまうのではないかと心配しています。

 松井 稔幸

投稿者: 税理士法人あけぼの

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