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2018.12.26更新

 ここ3ヶ月の間で身内の葬儀が3回ありました。すべて今流行の家族葬でした。自分の親が10年ぐらい前に亡くなった時のことを思い出しました。当時はまだ家族葬などという葬儀はなく普通に葬儀を行っていました。葬儀は亡くなった方の家だけでなく、その隣近所のみんなで手伝って行うものでした。葬儀の受付や駐車場の案内、喪主の家の留守番役など近所の方が分担してくれました。当然精進落としの席に近所の方もご招待し労をねぎらいました。隣近所の人達と強い繋がりがあり何かあるごとに助け合っていたと思います。

 

 しかし今の家族葬は、隣近所にも知らせないで行うようです。亡くなった方の子供と兄弟ぐらいしか呼ばないようです。私の親の葬儀の時は、私の子供の勤めている会社からも弔電や香典をいただきましたが、いまでは喪主の勤め先にも「家族葬で行いますので、弔電等お断りします。」とするようです。社会の繋がりがどんどん薄くなっています。

 

 いま社会で問題になっている高齢化・核家族・老人の孤独死どれをとっても社会の繋がりが薄くなっていることが原因と思えます。繋がりが薄くなると自分さえ良ければそれでいいと言う自己中心的な考えの人ばかりになっていきます。先祖代々のお墓を守るなんて考えはありません。今、世の中はどんどん「墓じまい」が進んでいるそうです。東北では合同葬儀に1500人以上も予約の応募があったそうです。「死んでから子供に迷惑掛けるから、みんな一緒に墓に入れてしまえ。」って言うことです。神奈川県では引き取り手のない孤独死の遺骨が一杯で市の管理する建物に入り切らなくなっていると言います。
何か寂しいですね。

 

 このまま日本が進んでいったら、日本・日本人は残るのでしょうか。

 

 せめて私たちは、ご先祖様、親兄弟、子供を大切にし家を守っていくことを考えて行きたいですね。それが少しずつ大きな繋がりとなり隣近所の人達、地域社会と広がっていけば日本は生き残れるようになるかもしれません。

松井 稔幸

投稿者: 税理士法人あけぼの

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