家系を護る田分けブログ
「相続対策は家が滅べば意味が無い、家系・先祖・子孫を護ることが最優先である」

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2013.07.30更新

○最近「家族葬」「直葬」が多くなった。
 家族葬ばかりか、病院から葬儀をせず直接火葬にしてしまう「直葬」が増えていることに悲しんでいます。先日のテレビで関東の都市圏では何と5件に1件は直葬という話です。


○当会計事務所の関係者の葬儀社も、「家族葬」に力を入れて宣伝をしています。
家族葬が進んでくると、葬儀を無くして火葬にする「直葬」になってきます。
何で葬儀をするのか、仏教や神道、またキリスト教でも当然葬儀をします。

○人の死 それをどう考え、どう対処してきたか、その役割を担ってきたのが仏教等の宗教なのです。葬儀はきわめて多層的な構造を持った儀礼です。仏式といっても、すべての儀式や作法、道具が仏教に由来するものではありません。むしろ仏教式といっても民族信仰や神道、儒教、道教等他の要素が混在しています。

○古代より人間には肉体と霊魂というものがあり、死によって肉体が滅びるが、霊魂は滅びないのではないかと考えられました。
昔の人は死者の持っている穢れは肉親や周囲の人に伝染すると考えていました。そこで死の穢れの期間を明確に規定したのです。それが四十九日です。この期間を「忌」といいます。「忌中」とは社会的に四十九日行動を慎む、他の人とは接触してはいけないとされました。一方「喪」とは自発的に故人のために自分の行動を慎む事を言います。

日本人だけでなく、多くの人間社会はお葬式において肉体の処理と霊魂の処理の両方を行ってきました。人間が共同体を営んだ時、つまり文化が生まれたとき葬儀は生まれたのです。世界中のどんな民族でも葬儀を営むといえます。これが人間以外の動物にはありえません。だから人間固有の習俗、儀式といえましょう。

○このようなお葬式を省略して「直葬」は心にどんな影響を及ぼすか心配になります。
要するに「肉体」は死んでしまったから「死体」として火葬してしまえばお終いと言うことではないのでしょうか。では「霊魂」はどうなってしまうのでしょうか。

○「霊魂」というと宗教的なものに聞こえたり、唯物論的に考えるとそんなもの無いと思われる人が増えています。霊魂があるかないかは別にして、亡くなった両親や祖父母を敬う心はどうするか、自分は両親やそのまた両親である祖父母がいたから今の自分がある、だから両親も大事、自分の子供も大事に出来るのではないかと思うのです。
もし自分の両親を死んだら物質と思って直葬をしたら、それを見た自分の子供達は次に来る自分の死をどうするのか。
死んだらおしまいだから「直葬」で葬儀も要らないと思ったら、相続はどうなると思いますか。

○遺産は残された「物」であり、亡くなった方の想いが籠もっているとは考えなくなります。
となると、遺産分割は残された物の争奪戦になってしまうのです。

投稿者: 税理士法人あけぼの

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